別冊秋号 透析と麻酔
PART3 透析患者の合併症と周術期の対処
30 肝腎症候群
嶋田 啓基
1
,
丸山 之雄
1
,
横山 啓太郎
2
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
2慈恵医大晴海トリトンクリニック
pp.217-221
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200382
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肝腎症候群hepatorenal syndrome(HRS)は,肝硬変やアルコール性肝障害を含む末期肝不全患者に発症する腎機能障害である。組織学的な異常を伴わず,可逆的な腎機能障害であることが多い一方,肝硬変患者の外科手術においては合併症発生率や死亡率が高いとされている1)。
本稿では,肝腎症候群の病態生理から周術期の管理の注意点について述べる。
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