特集 透析診療のすべて
【巻末資料②】これから腎代替療法を考える方への説明例,透析患者紹介状の書き方
池田 達弥
1
,
吉野 かえで
1
Tatsuya IKEDA
1
,
Kaede YOSHINO
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 腎臓・内分泌・糖尿病内科
pp.566-568
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901167
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これから腎代替療法を考える方への説明例
腎代替療法とは
□腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)は,慢性腎臓病により腎臓の機能が高度に低下し,残っている腎臓の機能だけでは体のバランスを維持できなくなったとき(末期腎不全)に,腎臓の機能を補う治療です。
□この腎代替療法は,患者さんの生活の質(QOL)・生命の質を向上させ維持していくために欠かせないものです。今はまだ慢性腎臓病の自覚症状がないかもしれませんが,末期腎不全へ進展すると,尿毒症や心不全,呼吸不全などで,今までどおりの生活を続けることが困難になることが予想されます。そういった症状が出たときにいざ透析をしたいと思っても,透析を始めたり続けたりしていくには準備(すなわち,血液透析の場合はシャント,腹膜透析の場合には腹膜透析カテーテル)が必要なため,症状がない段階から,自分にとって最善の治療とは何か考えていくことが必要です。
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