特集 不整脈2—心室性不整脈,徐脈性不整脈
6.緩和ケアにおけるICDの除細動機能停止—“挿入時の有益性>除細動に伴う苦痛”が想定される場合の選択肢
大石 醒悟
1
Shogo OISHI
1
1兵庫県立姫路循環器病センター 循環器内科
pp.901-906
発行日 2022年5月6日
Published Date 2022/5/6
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900986
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循環器疾患患者では,終末期と判断されても症状改善への寄与が大きい循環器治療そのものがすべて中止されることは基本的にはないが,植込み型除細動器(ICD*1)治療は突然死予防が目的であり,ショック作動が患者のみならず介護する家族にも苦痛を与え,終末期患者における緩和ケアの目的に相反する場合がある。さまざまなガイドラインが徐々に整備されてきており,知識の共有をしておくことが望ましい状況にある。
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