特集 ホスピタリストに必要な手技
ライン確保
6.超音波ガイド下血管穿刺のピットフォール—立体的な血管走行を正確に把握するための近道
松島 久雄
1
Hisao MATSUSHIMA
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 救命救急センター・救急医療科
pp.419-426
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
血管穿刺は超音波ガイド下で実施することが一般的となりつつある1,2)。特に中心静脈穿刺に関しては,超音波ガイド下での穿刺が推奨されている3)。適切な血管の選定,確実な穿刺,カテーテルの挿入を画面上で確認できるため,安全対策としては極めて有用である。しかしながら超音波から得られる情報を正しく活用できず,合併症が増える可能性が懸念される。そのため臨床医は,超音波ガイド下穿刺の理論を理解し,正しいスキルを習得すべきである。超音波ガイド下血管穿刺で使用する基本的なプローブ操作の理論と穿刺の概念,陥りやすいピットフォールについて解説する。

Copyright © 2020, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.