連載 Clinician Update
ホスピタリストが押さえておくべき20論文をセレクト
石丸 直人
1
,
藤谷 茂樹
2,3
1愛仁会明石医療センター 総合内科
2聖マリアンナ医科大学 救急医学
3東京ベイ・浦安市川医療センター
pp.548-555
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900575
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1.Thrombectomy for stroke at 6 to 16 hours with selection by perfusion imaging. N Engl J Med 2018;378:708-18. PMID:29364767
[研究デザイン]
多施設無作為化オープンラベル評価者盲検試験
[背景・目的]
通常の薬物療法を受けた患者と比べ,脳血流画像検査により治療可能な虚血に陥った脳組織が同定され,6〜16時間の間に血管内治療を受けた患者では,機能予後が改善するという仮説を検証する。
[対象]
米国の38のセンターで,初診時の梗塞サイズが70mL未満かつ初診時の梗塞体積に対する虚血組織体積の比が1.8以上で,治療可能な虚血に陥った脳組織の絶対体積が15mL以上の患者,最後に良好であることが確認された時点から6〜16時間に血管内治療が開始された患者
[介入・方法]
血管内治療と標準的薬物療法の併用群(血管内治療群)と標準的薬物療法のみの群(薬物療法群)に1:1で無作為に割り付けた(隠蔽化あり,アウトカム評価者へのマスキングあり)。年齢,コア梗塞体積,発症からの時間,NIHSS(0〜42:スコアが高いほど欠落症状が大きい)のベースラインスコア,試験サイトで層別無作為化割り付けを行った。
[プライマリアウトカム]
90日後の修正Rankinスケール〔0(無症状)〜6(死亡):スコアが高いほど障害が大きい〕の順序スコア
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