特集 膠原病
【免疫抑制剤】
【コラム】関節X線と関節穿刺
岡田 正人
1
Masato OKADA
1
1聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center
pp.411-413
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900365
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関節X線写真の見方
炎症性関節炎においては,現在の適切な治療を行えば,単純X線写真で検出できるような疾患特異的な変化は起こらないことが多い。また,関節に変化が起こっているような症例では,臨床的に診断は明らかであることがほとんどである。よって,関節X線は診断に用いるのではなく,ベースラインを撮影しておいて,個々の患者においてのわずかな変化をモニタリングする目的,あるいは,ベースラインですでに変化が認められ,不十分な治療では予後不良となるハイリスク群の診断において重要性が高い。ベースラインからの比較を適切に行うには,どのような変化がどこに起こりやすいかを念頭におき,読影することが必要である。
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