特集 血液疾患
2.貧血と赤血球増加症へのアプローチ—病態を見極め,隠れた基礎疾患を探る
外山 高朗
1
Takaaki TOYAMA
1
1慶應義塾大学医学部 血液内科
pp.803-813
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900181
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
赤血球が減少すると貧血となり,増加すると赤血球増加症となる。日常診療で貧血や赤血球増加症を見かける機会は非常に多いと思われるが,これらは単なる症候であり,ひとくちに貧血や赤血球増加症と言ってもその陰には多様な疾患が隠れている。
多くの一般内科医にとって血液疾患は苦手意識をもちやすい領域であり,貧血や赤血球増加症も例外ではない。しかし,貧血や赤血球増加症の原因の大半はコモンディジーズであり,特殊な検査を行わずとも鑑別することができる。
本稿では,貧血や赤血球増加症のなかでも一般内科で遭遇する頻度の高い疾患を中心に,鑑別の進め方について概説する。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.