特集 腫瘍
4.初発時から根治不能の進行がんのマネジメント ③大腸がん—転移性大腸がんに対するconversion therapyを中心に
中村 能章
1
Yoshiaki NAKAMURA
1
1国立がん研究センター東病院 消化管内科
pp.519-526
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900098
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大腸がんは,世界で3番目に罹患数が多く4番目に死亡数が多いがんである1)。ここ10〜20年で,転移性大腸がんの治療成績は向上しており,その背景として化学療法の進歩,適切な外科的切除を受ける症例の増加,早期からの緩和ケアの介入などが考えられている。
本稿では,症例を通じて,転移性大腸がんに対するconversion therapyや標準治療について,関連する有害事象にも触れつつ最新のエビデンスに基づいて解説する。また,近年重要性が指摘されている遺伝性大腸がんが疑われる症例へのアプローチや,緩和医療についても説明する。
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