特集 どうする? PCAS
❷ 心停止後症候群の病態生理—脳組織低酸素回避のためにできること
岡崎 智哉
1
Tomoya OKAZAKI
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科
キーワード:
心停止後脳損傷
,
全身性虚血再灌流反応
,
酸素供給/酸素消費
,
制限酸素療法
,
post-resuscitation shock
Keyword:
心停止後脳損傷
,
全身性虚血再灌流反応
,
酸素供給/酸素消費
,
制限酸素療法
,
post-resuscitation shock
pp.501-511
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201208
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はじめに
2014年のIntensivist誌(Vol. 6 No. 4)で心停止後症候群post-cardiac arrest syndrome(PCAS)を取り扱ってから早10年の月日が流れている。その間に新しいエビデンスが加えられるとともにIntensivist誌のコンセプトも大きく変更された。本稿の目的は,架空のPCAS症例に沿ってPCASに起こり得る病態生理を確認し,それらをふまえてベッドサイドで考えるべきこと,するべきことの確認である。それらを裏打ちする研究の詳細やそれに対する解釈,臨床への応用のPro/Conは他稿を参考にしていただきたい。
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