連載 集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第7回:集中治療室における臨床工学技士の業務について
岩谷 理恵子
1
1東京慈恵会医科大学附属病院 臨床工学部
pp.630-632
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100333
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臨床工学技士〔medical engineer(ME),clinical engineer(CE)〕とは,厚生労働大臣の免許を受けて,臨床工学技士の名称を用いて,医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする者をいう1)。生命維持管理装置には,人工呼吸器,血液浄化装置,補助循環装置などがある。CEを目指して養成校に入学する学生の多くは,自分が生命維持管理装置を操作している光景を夢みて勉学に励んでいるに違いない。集中治療室(ICU)は生命維持管理装置を最も多く使用している病棟であり,「集中治療室(ICU)における安全管理について(報告書)」2)においても,CEがICU内に常時勤務することが望ましいとされている。筆者は2007年4月,東京慈恵会医科大学附属病院のICU専従CEとして配置された。現在,常駐が始まって3年近く経過するが,いまだ全国的にもICUに常駐のCEを配置している病院は多くない。
今回「私の言い分」というお題をいただき,当初は何を書いたらいいのか戸惑ってしまったが,常駐を始めてからの3年間を振り返るいい機会であると思い,当院のICUにおけるCE業務の実際についてまとめてみることにした。
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