徹底分析シリーズ —なるほどナットク!—ICUにおける人工呼吸—前編
麻酔中と集中治療の人工呼吸の違い—似て非なる両者の違いを学ぼう
氏本 大介
1
,
橘 一也
1
Daisuke UJIMOTO
1
,
Kazuya TACHIBANA
1
1大阪母子医療センター 麻酔科
pp.158-162
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202830
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かつて人工呼吸は麻酔科医が最も得意とする領域であった。しかし,人工呼吸器や呼吸器モニター類の発展により,手術麻酔での知見のみではICUでの人工呼吸管理を行うのは難しく,むしろ肺保護換気など集中治療領域の考え方が手術室に持ち込まれつつある。
本稿では,術野の安全のため筋弛緩薬を使用して調節換気下におく手術麻酔と,肺傷害を予防し治療するために適正な自発呼吸を温存するICU管理との違いに焦点をおき,ICUでの人工呼吸管理についてお伝えしたい。
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