徹底分析シリーズ はじめよう! 術後疼痛管理チーム—ウチのやり方
術後疼痛管理チームにおける患者教育の重要性—患者もチームの一員となって活躍してもらうために
榊原 諒子
1
Akiko SAKAKIBARA
1
1名古屋市立大学病院 薬剤部
pp.978-981
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202676
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術後疼痛管理チーム(以下,チーム)で術翌日の患者の回診に行くと,痛みに耐え忍んで夜間を過ごした患者に遭遇することがある。われわれが,鎮痛薬の準備があること,患者自己調節鎮痛(PCA)ボタンを押すと鎮痛薬が投与されること,を説明すると「なぜ自分は我慢しないといけなかったのか」「なぜ教えてくれなかったのか」と本気で怒ってしまうこともある。それほど,患者にとってはつらい時間だったのだ。このようなことは,患者への術前の説明が不足していた,患者の理解が不十分であった,病棟スタッフの知識やアセスメントが不足していた,などさまざまな要因が考えられる。
どうしたら患者のつらい痛みを減らせるか,チームでの活動から得られた情報をもとに患者教育について述べたい。
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