症例カンファレンス
頸動脈狭窄のある熱傷患者の緊急手術
中澤 春政
1
,
原 将人
2
,
平木 照之
2
,
王子 盛嘉
3
,
河野 昌史
3
,
湯浅 晴之
4
,
中尾 慎一
4
Masato HARA
2
,
Teruyuki HIRAKI
2
,
Moriyoshi OJI
3
,
Masashi KOHNO
3
,
Haruyuki YUASA
4
,
Shinichi NAKAO
4
1杏林大学医学部 麻酔科学教室
2久留米大学医学部 麻酔学講座
3東名厚木病院 麻酔科
4近畿大学医学部 麻酔科学講座
pp.785-803
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201735
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今回のテーマは「熱傷患者の緊急手術への対応」である。重度の全身熱傷患者はほとんどが専門施設に搬送されるため,一般的な病院の麻酔科医が熱傷面積80%を超えるような熱傷患者の麻酔を経験することはまれである。しかし,大規模な事故や火災が発生した場合には,地域の基幹病院や中規模病院においても熱傷患者を受け入れることが必要となる。急性期熱傷患者は,麻酔導入,術中の循環血液量管理,術後鎮痛・鎮静の管理など注意すべきポイントが多い。
起きてほしくないことであるが,災害対策の一環として,自施設で急性期の熱傷患者を受け入れざるを得なくなった場合の管理に関して検討していきたい。
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