徹底分析シリーズ マイトラクリップ—経皮的僧帽弁接合不全修復システムに麻酔科医はどうかかわるか
MitraClipの術中麻酔管理—TAVRより安全? でも油断できない
上野原 淳
1
,
角本 眞一
1
,
宮脇 宏
1
Jun KAMINOHARA
1
,
Shinichi KAKUMOTO
1
,
Hiroshi MIYAWAKI
1
1小倉記念病院 麻酔科集中治療部
pp.534-539
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201674
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日本が高齢化社会へと移行する中で僧帽弁閉鎖不全症の患者数は増加している1)が,本来は手術適応となる症候性の重症僧帽弁逆流mitral regurgitation(MR)症例の約半数が併存疾患により外科手術が行われていない2)。日本でMitraClip NTシステム®(Abbott Vascular Japan社)による経皮的僧帽弁接合不全修復術(MitraClip®)が開始された2018年はMITRA-FR3),COAPT4)と大規模前向き試験の結果が相次いで報告された年でもある。現在,日本でも症例数が増加しつつあるMitraClipにおける麻酔管理について紹介,概説する。
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