徹底分析シリーズ 続 痛み治療の素朴な疑問に答えます
帯状疱疹が帯状疱疹後神経痛に移行しないための医学的証拠にもとづいた方策は何かありますか
寺田 哲
1
Satoshi TERADA
1
1獨協医科大学越谷病院 麻酔科
pp.123-125
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200774
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ペインクリニシャンとして日々の診療を行っていくうえで,帯状疱疹後神経痛postherpetic neuralgia(PHN)は最も遭遇率の高い疾患の一つである。しかし,帯状疱疹を発症してからある程度の時間が経過し,完全にPHNとして確立されてからペインクリニックを受診する患者も少なくない。PHNとして確立されると,治療をしてもその改善度はよいとはいえない状況である。われわれペインクリニシャンとしては,帯状疱疹と診断をされたら即座に痛みの治療を行うことで,PHNへの移行が減るのではないかと考えている。だが一方で,早期の治療が果たして本当にPHNへの移行を阻止しているのかという懐疑的なところもあるのが現状である。
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