症例検討 周術期神経障害 1
腹腔鏡下直腸切除術後の上肢麻痺—プレスキャンで周囲の解剖をしっかり把握
矢鳴 智明
1
Tomoaki YANARU
1
1福岡大学病院 麻酔科
pp.478-482
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200572
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症例
65歳の男性。身長170cm,体重55kg。直腸癌に対する腹腔鏡下直腸切除術。麻酔は全身麻酔+硬膜外麻酔とし,体位は水平開脚位で腹腔鏡下手術時は頭低位で行った。末梢静脈路の確保が困難であったため,全身麻酔後に右内頸静脈から中心静脈路を確保した。超音波ガイド下に穿刺したが,血管が虚脱しており,数回の穿刺を繰り返した。覚醒後に患者の右上肢の麻痺に気づいた。
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