- 販売していません
- 文献概要
■■■暗証番号は何か
ドイツに来てまず初めにした作業の一つに,銀行口座の開設があります。その際,“ドイツの常識”に翻弄されました。日本と同じように銀行へ行って,何の問題もなく口座開設の手続きは完了しました。「数日後に,あなたと奥さんのキャッシュカードが郵便で自宅に届くので待っていてください」と言われ帰ってきました。言われた通り,数日後に私と妻の2枚のキャッシュカードが郵便で届きました。届いたカードが問題なく使えることを確認するために,翌日,仕事帰りに近くの支店へ行き,ATMにカードを入れた時点で気が付きました。《さて,暗証番号は何にしたかな…?》
口座開設時に暗証番号を決めた記憶がありません。口座開設の際に希望する暗証番号を決めて一緒に申し込むはずだとは思うのですが,どうも記憶が曖昧です。まだドイツに来たばかりで言葉の問題も大いにあったので,口座の申請さえも一苦労。きっと,言葉の面での苦労が故に多少舞い上がっていて,暗証番号を申し込んだ流れを思い出せないのだろうと考え,私が普段使いそうな馴染みのある暗証番号をいくつか試してみましたが,どうも正解できません。といっても,そうそう何度も不正解ができるはずもなく,3回不正解の時点でカードがATMに吸い込まれてしまいました。すでに夕方だったので銀行窓口は閉まっており,仕方がないのでカードはそのままにして帰ってきたところ,なんと暗証番号を通知する文書が郵便で自宅に届いているではありませんか!どおりで暗証番号を申し込んだ流れを思い出せないわけです。口座開設時に,カードが郵送されてくることは言われましたが,暗証番号が別便で郵送されてくることは教えてもらった記憶はありません。ドイツでは常識すぎて説明されなかったのかもしれませんし,窓口の担当者は言っていたけど私が理解できなかっただけなのかもしれません。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.