徹底分析シリーズ 研修医の素朴な疑問に答えます 薬あれこれ
ドパミンによる尿量増加のメカニズムとは
吉澤 佐也
1
,
祖父江 和哉
1
Saya YOSHIZAWA
1
,
Kazuya SOBUE
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学分野
pp.752-753
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102192
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腎臓は糸球体と尿細管という二つの部分から構成されている。糸球体で血液が濾過され,その濾過された原尿から,尿細管で水や電解質などが再吸収され尿が作られる。 尿量を増加させる目的で使用する薬物といえば,利尿薬が一般的であるが,利尿薬は糸球体ではなく尿細管に働く。利尿薬を増量しても効果がない症例では,ドパミンを投与することで利尿が得られる場合も多く経験する。では,なぜドパミンで尿量が増加するのだろうか。
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