連載 わが病院のhow to
Let's術前経口補水療法―スムーズに導入するための食事療養費算定に関連して
影山 京子
1
,
石井 真紀
1
,
中嶋 康文
1
,
佐和 貞治
1
Kyoko KAGEYAMA
1
,
Maki ISHII
1
,
Yasufumi NAKAJIMA
1
,
Teiji SAWA
1
1京都府立医科大学 麻酔科学教室
pp.278-279
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102080
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当院は2010年9月から麻酔科による術前管理を集約的,効率的に行う術前外来を開設し,現在は,緊急手術を除く予定手術,準緊急手術の全症例について,術前外来にて麻酔のインフォームドコンセントを行っている。術前外来の開設に伴い,2011年6月から術後回復力強化enhanced recovery after surgery(ERAS)プロトコール1)の一つである術前経口補水療法preoperative oral rehydration therapy(術前ORT)を開始した。しかし,いざ導入・運営するとなると,各部門とのコミュニケーションや経口補水液のオーダリング,入院時食事療養費算定や配膳の問題など,越えなければならないハードルがいくつか出てくる。
本稿では,術前ORTを円滑に導入,実施するためのノウハウの一つとして,配膳,食事療養費算定請求にかかわる種々の問題点およびその対策を紹介する。
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