連載 はへほのはなし:第18話
年の瀬に呆然と時計を眺める
一針一怠
pp.174-175
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102054
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世間がボージョレーだの,クリスマスだのと浮かれている中,超低金利の利息と間違えそうな「原稿料」という名のしみったれた振込金額を見るたび,「書けど書けど猶わが生活楽にならざり」と慨嘆(最大吸気位から呼気を吐き出す行為)する筆者である。恩着せがましく入金される額が微妙に毎月異なるのは,N嬢の得意技,計算間違いによるものかと思っていたら,なんと1文字4.5円で支払われていることが判明した(N嬢注:厳密には,計算方法が異なります)。字給4.5円とは,昭和34年4月5日法律第137号「最低賃金法」でも想定していないジャパネットたかたも驚きの破格の安さである。おまけに端数の0.5円は辻斬りのごとく問答無用で切り捨てるらしく,小学生の時に四捨五入で躓いたN嬢の面目躍如である。2字9円の薄給では,とても腹を空かせて泣いている「二児は食えん」などと洒落ている場合ではない。漢文の素養が溢れてついつい漢字を多用してしまう筆者,これからはきょくりょくひらがなでそしてもじのかずはぐうすうになるようにかこうとかんがえるしだいである(このまえこうじょうだけでよんひゃくごじゅうはちじあります)。
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