症例検討 冠攣縮
腹臥位での術中に生じた多形性心室性不整脈―執刀医や看護師との協力は不可欠薬物的介入後に原因検索を進める
白井 直人
1
,
足立 健彦
1
Naoto SHIRAI
1
,
Takehiko ADACHI
1
1北野病院 麻酔科
pp.1018-1020
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101952
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症例
67歳の女性。身長158cm,体重58kg。小脳腫瘍に対して腹臥位による開頭腫瘍切除術が予定された。やや頭蓋内圧が高く,悪心,頭痛などに対して,術前に利尿薬を用いて頭蓋内圧のコントロールが行われていた。冠危険因子としては喫煙程度。心血管疾患の既往なし。硬膜切開時に突然,多形性の心室性不整脈が生じ,間もなく心室頻拍となった。血圧は65/40mmHgまで低下した。
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