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pp.1342-1345
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101711
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
O'Connor CM, Rogers JG. Evidence for overturning the guidelines in cardiogenic shock. N Engl J Med 2012;367:1349-50.
Article:
Thiele H, Zeymer U, Neumann FJ, et al. Intraaortic balloon support for myocardial infarction with cardiogenic shock. N Engl J Med 2012;367:1287-96.
■急性心筋梗塞に伴う心原性ショック治療におけるIABPの位置付けは?
心原性ショックを起こした患者では,早期に冠動脈血行再建を実施しても,いまだに死亡率は高い。大動脈内バルーンパンピング(IABP)は,冠動脈血流の増加,重要臓器の灌流増加,全身性炎症反応の減少などにより,血行動態の改善を期待できることから,急性心筋梗塞に伴う心原性ショックの治療において,米国や欧州のガイドラインでクラスⅠの治療と推奨されている。しかし,その根拠となる研究は後向きなデータによるものであり,無作為化比較研究や,メタ分析でその有用性が示されているわけではない。そこで,IABP-SHOCKⅡ trialが実施された。
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