症例検討 新生児手術の麻酔
Fallot四徴症を合併した十二指腸閉鎖―スペルなど最悪のシナリオに対する予測と準備が大切
戸田 雄一郎
1
Yuichiro TODA
1
1岡山大学病院 麻酔科蘇生科
pp.1100-1103
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101659
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症例
羊水過多によりフォローされ,在胎39週で経腟分娩にて出生した女児。出生時体重は2800g。生前の羊水検査でDown症候群の診断を受けている。出生後に十二指腸閉鎖の診断を受け,生後2日目にダイヤモンド吻合術が予定された。心エコー検査でFallot四徴症を指摘され,肺動脈弁での圧較差は51mmHgであった。room airで末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)は92%。動脈管の血流はほとんど認めない。
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