徹底分析シリーズ 脳死ドナー発生!臓器摘出術をマネージメントせよ
メディカルコンサルタントによる脳死ドナー評価・管理―臓器を十分に評価し,提供可能な臓器を減らさない管理を目指す
福嶌 教偉
1
Norihide FUKUSHIMA
1
1大阪大学大学院医学系研究科 重症臓器不全治療学
pp.1048-1050
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101648
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ドナー評価と管理を綿密に行うことにより,移植できる臓器を増加させ,移植後の臓器機能を向上させることは,移植を受ける患者にとっても,提供するドナーと家族にとっても重要である。
欧米では,標準的なドナー適応基準に従ってドナー適応が決められていることが多いため,日本に比較して胸部臓器の提供が少なく,1人のドナーから3~4臓器しか移植されていないが,日本では5~6臓器が移植されている(図1)。同時に日本の移植後の成績は欧米と遜色がない。このような日本の脳死ドナー評価・管理の現状について述べる。
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