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特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
バイポーラー・シザースを用いた肝切除術―肝切除術におけるバイポーラー・シザースの活用法
Liver resection utilizing bipolar scissors: A new method for safe and smooth division of liver parenchyma
星野 高伸
1
,
橋本 大定
1
Takanobu Hoshino
1
1埼玉医科大学総合医療センター外科
キーワード:
バイポーラー・シザース
,
肝切除
,
crush and clamping method
,
CUSATM
Keyword:
バイポーラー・シザース
,
肝切除
,
crush and clamping method
,
CUSATM
pp.1003-1013
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100160
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要旨:バイポーラー・シザースを用いて肝切除術(肝実質離断)を行う場合,(1)まずCUSATM/Crush Methodで肝実質を“割り”,索状物(脈管)を露出・認識したのち,(2)直径1mm未満の肝静脈枝および直径2mm未満のGlisson系脈管にバイポーラー・シザースを用いる.(3)肝静脈本幹近くでは使用を控えるが,いったん肝静脈の走向を認識したあとはバイポーラー・シザースを使用してもよい.(4)メッツェンバウム型のものが使いやすく,出力30~45Wが有効である.バイポーラー・シザースは万能ではないが,その特性をわきまえて使用すれば,操作性・安全性にすぐれ,結紮回数を減らし,術者や助手の疲労軽減,手術時間短縮,出血量減少に寄与する有用な手術器械である.
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