症例検討 術後鎮痛
神経ブロックでの人工膝関節置換術―利点と特徴を把握して臨もう 手技のシミュレーションもきっちりと
加藤 実
1
KATO, Jitsu
1
1日本大学医学部 麻酔科学系麻酔科学分野
pp.266-269
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101174
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症例
68歳の女性。身長150cm,体重62kg。変形性膝関節症に対して左膝関節全置換術が予定された。10年来の高血圧の既往がある。4年前に心房細動となり,脳梗塞を起こした際に右片麻痺を起こしたが,現在ほとんど運動障害はない。現在,アムロジピン,カンデサルタン シレキセチル,ジゴキシン,ベラパミル,ワルファリンを内服している。血圧140/88mmHg, 心拍数60~90bpm, 心電図上,心房細動を認める。術後にフォンダパリヌクスなど血栓予防対策がとられる予定である。患者は区域麻酔を希望した。
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