連載 麻酔科医のための3D解剖学講座
本連載スタートにあたって
武田 吉正
1
,
森田 潔
2
1岡山大学病院 麻酔科蘇生科
2岡山大学大学院 麻酔・蘇生学
pp.137
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101137
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- 文献概要
――本連載スタートにあたって――
頸部には神経,血管,気道といった重要組織が混在している。神経ブロック,中心静脈穿刺,気道確保は一歩間違うと生命に危険を及ぼす手技である。そのような手技を安全に施行するには,頸部の解剖学的知識が必要不可欠である。
手技に熟達した人は体表を見るだけで皮下の神経や血管の走行をイメージすることができる。彼らは解剖学の教科書から得られる知識にプラスαの知識を持っているように感じる。それは,血管や神経の走行の三次元的イメージである。解剖学的知識に加え,三次元的解剖イメージが習得できれば,手技の上達が早まるのではないだろうか。超音波ガイド下のブロックにおいてもしかりである。そこで,本連載「3D解剖学講座」は,体表下の目標物を三次元的にイメージすることを目標として,各手技に必要な写真を参照しながら解剖の解説を行っていく。
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