ミニ特集 心臓再同期療法
日本循環器学会ガイドライン解説
松田 直樹
1
,
笠貫 宏
2
MATSUDA, Naoki
1
,
KASANUKI, Hiroshi
2
1東京女子医科大学 循環器内科
2早稲田大学理工学術院
pp.700-702
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100981
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2000年,わが国における不整脈の非薬物療法の指針として,日本循環器学会を中心に「不整脈の非薬物治療ガイドライン」初版が作成された。しかし,本ガイドライン発表後,欧米ではMADIT-II1),SCD-HeFT2)など植込み型除細動器(ICD)の一次予防植え込みに関する重要なエビデンスが報告され,ICDの適応は拡大した。また,慢性心不全に対する心臓再同期療法(CRT)が登場し,わが国でも2004年より臨床使用が始まった。さらに,2006年にはICDとCRTを合体させたCRT-Dが保険償還された。このような進歩を踏まえ,2006年,本ガイドラインの改定版3)が発表された。本稿では,このガイドラインに沿ってCRT/CRT-Dの適応を解説する。
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