連載 初歩からのトラキライト:第3回
よくある困難,合併症といろいろな使用法
青山 和義
1
,
竹中 伊知郎
1
1新日鐵八幡記念病院 麻酔科
pp.1198-1209
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100543
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トラキライト®による気管挿管は,喉頭や声門を観察せずに,光ガイド下に挿管を行う方法です。声門を見なくても(また見えなくても)挿管を行えるのは,この方法独自の大きな利点です。反面,目標である声門や,チューブの進行を見ていないため,うまく誘導できないときの原因がわかりにくく,「なぜ挿管できないのかがわからない」という欠点があります。今回は,このような初心者がよく遭遇する困難について,挿管手順に沿って解説します(表1)。また,トラキライト使用時の合併症について,そして経口気管挿管以外の使用方法についてもまとめます。
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