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pp.716-717
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100393
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Anesthesiology
Editorial:
Kersten JR, Fleisher LA. Drug-eluting coronary stents : what are the risks? Anesthesiology 2007 ; 106 : 898-900.
Article:
de Souza DG, Baum VC, Ballert NM. Late thrombosis of a drug-eluting stent presenting in the perioperative period. Anesthesiology 2007 ; 106 : 1057-9.
薬物溶出性ステント (DES) は,シロリムスやpaclitaxilといった免疫抑制薬や抗がん剤でステントをコーティングされており,内膜新生が抑制される。最初に行われた無作為試験であるRAVEL研究での再狭窄率は0%であり,DESに対する期待は高まった。しかし,その後に行われたSIRIUS試験の再狭窄率は8.6%であり,晩期血栓症の危険なども指摘され,DESに対する期待感も初期の頃よりは薄れている。それでも,米国においては毎年100万件ものDESの植え込みが行われており,日本においても半数以上の症例でDESが使用されている。
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