徹底分析シリーズ 動脈穿刺/動脈圧測定(総論)
動脈カテーテル挿入に必要な解剖:エコーによる画像を中心として
長谷川 啓一郎
1
,
鈴木 利保
1
Keiichiro HASEGAWA
1
,
Toshiyasu SUZUKI
1
1東海大学医学部外科学系診療部 麻酔科
pp.646-649
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100358
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動脈カテーテルを末梢動脈内に挿入し,圧トランスデューサと接続する観血的動脈圧測定は,動脈圧の連続的モニタリングや血液のサンプリングを可能にし,重症患者や,循環変動が予想される患者の管理に不可欠なモニターである。われわれの施設でも麻酔科管理症例の約25%にこのモニターが使用されている。観血的動脈圧測定に関する研究では,カテーテルを介した血圧の歪みや周波数特性の劣化,あるいはその改善法に関する報告1~3)は多いが,選択する動脈の解剖的特徴や使用する器材に関する報告は少ない。
そこで本稿では,穿刺部位として最も使用され,われわれが日常臨床で何気なく挿入しているこの橈骨動脈の解剖的特長に焦点をあてて,理想的な橈骨動脈穿刺について論じる。
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