Editorial拝見

The Canadian Journal of Anesthesia

Article：

Harle CC, Murkin JM. Another bleeding heart : perioperative heparin management revisited. Can J Anesth 2007 ; 54 : 97-102.

Comment：

Bar-Yosef S, Cozart HB, Phillips-Bute B, et al. Preoperative low molecular weight heparin reduces heparin responsiveness during cardiac surgery. Can J Anesth 2007 ; 54 : 107-13.

　ヘパリンは重要な抗凝固薬であるが，ブタの腸粘膜やウシの肺から抽出された物質であり，多くの合成された薬物とは異なる性質を持っている。現在使用されているヘパリンには未分画ヘパリンunfractionated heparinと低分子ヘパリンlow molecular weight heparin（LMWH）がある。未分画ヘパリンの分子量は3000～30000ドルトンといった分子量からなる酸性ムコ多糖体の混合物である。一方，LWMHは平均分子量8000未満の分子からなっている。両者ともAT IIIと複合体を作り抗凝固作用を発揮するが，作用の点ではいくつかの違いがある。