特集 急性冠症候群(ACS)から心臓と生命をまもる
Ⅲ. ACSの画像診断
ACS診断における核医学検査の意義
松尾 仁司
1
,
中川 正康
1
1岐阜ハートセンター循環器内科
キーワード:
心臓核医学
,
急性冠症候群
,
心筋虚血
,
心筋脂肪酸代謝
,
心臓交感神経機能
Keyword:
心臓核医学
,
急性冠症候群
,
心筋虚血
,
心筋脂肪酸代謝
,
心臓交感神経機能
pp.63-71
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232840730010063
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POINT
●急性冠症候群では,冠動脈内プラーク破綻,血管攣縮などに起因する血流の低下が生じる結果,リスクエリア内の血流異常,心機能低下,脂肪酸代謝異常,交感神経機能異常,心筋壊死を引き起こすことが知られている.
●心臓核医学はこれらの心筋の状態(血流異常,心機能,脂肪酸代謝,交感神経機能異常,梗塞心筋)を画像化することが可能であり,病態への詳細なアプローチが可能である.
●また非梗塞責任血管の虚血診断,退院後のリスク診断にも使用可能である.
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