特集 急性冠症候群(ACS)から心臓と生命をまもる
Ⅲ. ACSの画像診断
ACS診断における心エコーの意義
天野 雅史
1
1国立循環器病研究センター心不全・移植部門
キーワード:
急性冠症候群
,
心エコー図検査
,
壁運動低下
,
鑑別診断
,
合併症
Keyword:
急性冠症候群
,
心エコー図検査
,
壁運動低下
,
鑑別診断
,
合併症
pp.54-62
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232840730010054
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POINT
●ACS症例において心エコー図検査を施行する意義は,虚血カスケードを理解できるとよくわかる.
●ACS診断では,心エコー図検査により冠動脈支配に一致した壁運動低下を確認する必要がある.
●胸痛症状を呈する急性大動脈解離・急性血栓肺塞栓症・タコツボ型心筋症を鑑別するために,心エコー図検査を施行することは有用である.
●ACSの急性期合併症はしばしば致死的であり,カテーテルか手術治療の選択に関わるため,ACS診断時には必ず合併症の有無を評価する必要がある.
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