Japanese
English
特集 第4回神経化学懇話会
脳の機能と代謝
中枢神経機能とフラビン
Effects of Flavins on the Function of the Central Nervous System
永津 俊治
1
,
永津 郁子
2
,
八木 国夫
1
Toshiharu Nagatsu
1
,
Ikuko Nagatsu
2
,
Kunio Yagi
1
1名古屋大学医学部生化学教室
2名古屋大学医学部解剖学教室
1Dept. of Biochemistry, School of Medicine, Nagoya Univ.
2Dept. of Anatomy, Nagoya Univ.
pp.701-705
発行日 1962年9月25日
Published Date 1962/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904007
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高等動物体内に存在するフラビンは一般的にリボフラビン，flavin mononucleotide（FMN），flavin adenine dinucleoticle（FAD）の3型で大部分がFAD，小部分がFMN，リボフラビンは痕跡程度である。脳も例外でなくFADが約80％，FMNが約20％で，リボフラビンはきわめて少ない9）。呼吸酵素に関する研究成績よりみてFAD，FMNは脳においても電子伝達系の構成に必須のものと推定される。
われわれは中枢神経機能とフラビンとの関係を追求するために一連の研究を行なつてきたので，ここにまとめて報告する。
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