Japanese
English
報告
Brodie液の一処方例
Brodie's solution
石渡 和男
1
Kazuo ISHIWATA
1
1東京大学医学部栄養学教室
1Department of Nutrition, University of Tokyo
pp.42
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905844
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Brodie液には水の動きを滑かにするために表面活性剤を入れる1)-3)。今迄,cholein酸ソーダが多く用いられてきたが,cholein酸ソーダは高価であり入手も容易でないので,手許にあつたTween 40(Polyoxyethylene sorbitan monopalmitate)を用いてBrodie液を試作してみた所,可成りよいものが出来たので紹介する。
約450ccの蒸溜水に食塩24gをとかし,Tween40を20滴加える。次に10%炭酸ソーダ1ccに小さなスパーテルの耳に2杯程のFluoresceinをとかしたものと,サリチル酸(防腐の目的)を終末濃度0.1%になるように加え,全量を500ccにする。比重は食塩の量を加減して調節するが,cholein酸ソーダ5gを用いた時より1g多い24gの食塩を必要とする。室温で3カ月以上カビが生えない。
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