Japanese
English
報告
フェノール類の肝臟切片による硫酸抱合—ペーパークロマトグラフによる反応生成物の分離
Sulfate conjugation of phenolic substances in the presance of liver slices
佐藤 徳郞
1
,
鈴木 妙子
1
,
福山 富太郞
1
,
吉川 春壽
2
Tokuro SATO
1
1国立公衆衛生院
2東京大学医学部栄養学
1National Institute of Public Health
pp.243-245
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905773
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前報1)において種々フェノール類が肝切片によりS35-硫酸と活溌に結びつくことを報告した。その他インドール,ベンゾール,ニトロベンゾール等もS35-硫酸と結びつきを示すが,これらは肝切片により酸化或いは還元されてフェノール系の物質となつて後硫酸と結合するものと推定される。ベンゾールの場合には肝切片により約10%がフェノールとなることがフェノール定量によつて見られた。インドールの場合にインドールの消失を測定すると,肝切片においては活溌に変化するが,肝ホモジエネートやその上清では余り変化しないで残存することを報告した2)。
今回はペーパークロマトグラフによつてそれ等の物質の変化を調べた。
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