アイソエンザイム・2
アイソエンザイムの分離・1—クロマトグラフ法
石黒 伊三雄
1
,
篠原 力雄
2
1名古屋保健衛生大学生化学
2名古屋衛生技術短期大学生化学,臨床化学
pp.183-188
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911156
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アイソエンザイムは,基質特異性が同じでも酵素の構造上の違いを有する複数の酵素を呼んでいる言葉で,このような酵素の特徴から生体内では臓器組織によって異なった分布を示したり,細胞内でも局在性の差異が見られるので,臨床検査領域においては血清中のアイソエソザイムを分離して酵素活性や酵素の起源を調べることによって,疾病の診断に極めて有効な手段となることから注目されるようになり,アイソエンザイムの分離の検査技術の発展に伴って実際に臨床検査室でよく利用されるようになった.
アイソエンザイムの分離については次号で電気泳動の実施技術が紹介されるので,ここではクロマトグラフ法を中心に実際的な技術について述べる.
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