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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の免疫形態学的応用
細胞・組織内の抗原局在への応用—細胞間接着分子の免疫学的検出法
Immunological detection of cell-cell adhesion molecule
平野 伸二
1
,
竹市 雅俊
1
Shinji Hirano
1
,
Masatoshi Takeichi
1
1京都大学理学部生物物理学教室
pp.491-493
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905058
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細胞間接着分子カドヘリン1)を例にとって述べる。カドヘリンは,Ca2+依存性細胞間接着分子で,細胞表面に存在し,細胞間の接着,ひいては,形態形成などに重要な役割を果たしている。したがって,カドヘリンの分布や発現パターンを解析することは,その機能を知るうえで大きな手がかりとなる。モノクローナル抗体を用いた染色は有効であり,これまでいくつかの成果をおさめた2,3)。ここでは培養細胞,組織切片の染色法を中心に述べるが,その前に機能阻害によってスクリーニングするという接着分子に特徴的なモノクローナル抗体作製法について解説する。
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