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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の免疫形態学的応用
細胞・組織内の抗原局在への応用—細胞骨格蛋白の免疫染色法
Immunohistochemistry of cytoskeletal proteins
藤原 敬己
1
Keigi Fujiwara
1
1国立循環器病センター研究所循環器形態部
pp.488-490
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905057
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顕微鏡で観る生物試料は,通常染色してあるが,その染色法のほとんどが生体分子に対し厳密な意味での特異性は持っていない。免疫染色法は,抗原抗体反応という特異反応を利用し,細胞・組織を形成する多くの分子のなかから選択的に,ただ一種類の分子を染色する手段である。抗体は,原則的にはどんな分子に対してでも作れるので,免疫染色法は,特異性を自在に指定して行える組織化学の方法であるといえる。ここでは免疫染色法一般について考慮すべきことを述べるとともに,細胞骨格蛋白の免疫染色で,とくに注意すべき点につき検討する。なお,詳しくは文献1を参照されたい。
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