話題
フランスCEN-Saclayでの研究
田宮 徹
1
Toru Tamiya
1
1上智大学理工学部化学科
pp.630-633
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904819
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1982年9月より2年間,フランス原子力庁(CEA)のSaclay研究所(Service de Biochimie,Département de Biologie,Centre d'Etude Nuclear de Saclay)Gif-sur-YvetteにあるCNRS(Centre National Recherche Scientifique)とOrsayにあるUniversité Paris Sud(パリ第11大学)で研究する機会を得た。研究所の様子とそこでの研究を紹介したい。
CEN-SaclayはCEAに所属する四つの研究所の中で中心的な機関で,パリから南西に約30Km,ベルサイコから南に約7Kmの所に位置し,近くにはUniversité Paris SudとCNRS-Gif-sur-Yvetteがあり,これら三つの研究機関が一体となって一つの研究センターとなっている。この研究所は軍事研究も行っていることから,約3Km四方の敷地の回りに金網を張りめぐらせてあり,外国人が入構するには1週間前に申請を出さなければならないほど入構チェックがきびしい。しかし,1歩門を入ると,2階建のビルが左右に点在し,クジャク,白鳥などが芝の上を闊歩し,夕方になると野ウサギが走り回っている。
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