Japanese
English
解説
光受容器での化学信号から電気信号への変換
Visual transduction in photoreceptors from chemical to electrical signal
河村 悟
1
,
吉澤 透
2
Satoru Kawamura
1
,
Toru Yoshizawa
2
1慶応義塾大学医学部生理学教室
2京都大学理学部生物物理学教室
pp.503-514
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903506
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視覚は,我々の感覚のうち最も重要なものであり,外界からうけとる情報量のうち,90%以上は視覚によると言われている。網膜は,形態的に独立した単位で存在し,剔出して実験することが可能であること,および,与える刺激としての光は制御しやすく,また波長と光量子数の測定が容易で,刺激が厳密に規定されること,などの理由から,刺激受容のメカニズムの研究のなかでは,視覚の分野は最も研究が進んでいる。以下,このメカニズムの最近の研究について,主として生理化学的側面から概説する。従って,本稿で詳しくは扱わない点については,他の成書,総説を参照されたい1〜16)。
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