巻頭言
医学におけるいわゆる"流行"について
岡本 彰祐
1
1神戸大学
pp.57
発行日 1971年4月15日
Published Date 1971/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902885
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「日本の科学研究は,いわゆる流行に,過度に集中する傾向がある。」科学史のバナールの1938年の言葉である。この批判は現在でも,なお,なにかを私どもの胸に訴える。
友人の某氏は,筆者に率直に言つた。「どうも流行の研究をやつていないと不安でね。」日本の医学全体からみて,誰かがある流行を追つている必要はある。
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