連続座談会 脳とこころ―21世紀の課題
Ⅰ.脳とこころをいかに結ぶか
伊藤 正男
1
,
合原 一幸
2
,
乾 敏郎
3
,
藤田 哲也
4
,
茂木 健一郎
5
,
野々村 禎昭
6
1理化学研究所脳科学総合研究センター
2東京大学大学院新領域創成科学研究科
3京都大学大学院情報学研究科
4(財)ルイ・パストゥール医学研究センター
5ソニー・コンピュータ・サイエンス研究所
6東京大学
pp.3-26
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902372
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伊藤(司会) 『生体の科学』誌は,この何年か年頭の1号のために連続座談会をお願いしています。昨年は「脳を育む」という題でしたが,これが好評でした。今回は「脳とこころ」の問題を取り上げることにしました。これは究極的なたいへん大きな問題ですが,最近この問題への関心も高まっていますし,科学的な問題としての性格もかなりよく認識されてきているのではないかと思います。
今日は「脳とこころをいかに結ぶか・物質である脳とこころの間をどうしたら橋渡しできるのか」について,4名の方にそれぞれの立場からのお話をしていただいてから,こころの座としての脳を究極的にどのようにイメージできるかを議論したいと思います。
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