特集 器官―その新しい視点
10.運動器
骨:骨形成
小澤 英浩
1
Hidehiro Ozawa
1
1新潟大学歯学部口腔解剖学第一講座
pp.510-515
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901143
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ポイント 骨芽細胞系細胞は骨代謝調節の主役である
骨組織を形成・維持し,全身のカルシウム代謝調節機構の重要な役割を果たしているのは,骨を形成する骨芽細胞と骨を吸収する破骨細胞,ならびに硬い骨基質中に埋め込まれている骨細胞を中心とした骨の細胞群である。これらの細胞は体液性ホルモンや神経による調節と,局所性ホルモン(サイトカイン)による細胞間,細胞基質間情報伝達機構により互いに密接な相互応答機能を維持しながら制御され,骨代謝調節の中心的役割を果たしている。本稿では,骨形成の主役である骨芽細胞とその仲間である骨細胞について,それらの微細構造と機能を中心に概説する。
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