特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
11.収縮タンバク
トロポニンC/ミオシンL鎖/カルモジュリンスーパーファミリー
高木 尚
1
1東北大学大学院理学研究科生物学専攻
pp.635-638
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901026
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[構成員]TnC,ELC,RLC,CaM
概説
トロポニンC(TnC),ミオシンL鎖(必須軽鎖Essential Light Chain;ELCと調節軽鎖Regulatory Light Chain;RLCの2種類)とカルモジュリン(CaM)はEF-ハンドスーパーファミリーに属し,機能しているかどうかは別にして4個のカルシウム結合ドメインをもっている。EF-ハンドスーパーファミリーについては452頁「結合タンパク」の章の「カルシウム結合蛋白質」の項で解説してある。EF-ハンド型カルシウム結合タンパク質の祖先は一つのEF-ハンドドメインからなり,それが遺伝子重複を引き起こし2個のドメンになり,更に遺伝子重複を繰り返し4個のドメインをもつカルシウム結合タンパク質になったと考えられている。6個,8個のドメインをもつのもあるが,それらは更に遺伝子重複が繰り返されたものであろう1,2)。
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