特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
4.トリ
オウムの言語行動
斎藤 望
1
,
前川 正夫
1
,
宇野 宏幸
1
1獨協医科大学第2生理学教室
pp.523
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900818
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目標
オウム・インコ・カラス・スズメ・九官鳥などはヒトのことばをまねて発声することができる。しかし,これらの多くは単なるまねの反復であり,ヒトとverbal communicationができるわけではない。しかし,例外的にある種のオウムがヒトとverbal communicationをすることが可能であることが示されている。African grey parrot(1981;1991,Pepperberg)が長期間の訓練によってヒトと音声言語を交換して,行動の意味づけが可能となった。その方法はヒト幼児教育にも利用されるmodel-rival法である。
この方法は,言語行動の初期段階において,“ことば”と“もの”の対応関係,色,形,数,大小関係などの概念を理解させる。この方法を多少改変して利用する。
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