Japanese
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特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点
神経系における電位依存性Caチャネルの役割に関する再検討
Re-examination of crucial role in neuronal voltage-depcndent Ca channels
高木 博
1
,
鈴木 信之
2
,
吉岡 亨
3
Hiroshi Takagi
1
,
Nobuyuki Suzuki
2
,
Tohru Yoshioka
3
1早稲田大学理工学部物理学科
2北里大学医学部生理学教室
3早稲田大学人間科学部分子神経生物学講座
pp.178-183
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900550
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Caイオンは細胞内情報伝達分子(セカンドメッセンジャー)の一つとして知られ,細胞内でCa濃度が一過性に変化することが引き金となってさまざまな生理機能が発現することが示唆されている。細胞内のCa濃度上昇の主たる要因は細胞外よりのCaの流入である。そのCa流入の入り口にあたるものが電位依存性Caチャネルである。このCaチャネルの生理的意義はこれまでさまざまな研究者により調べられているが,最近に至ってもなお新しいデータが蓄積され,その役割の見直しが行われている。
この小論では主として,神経系において,これら電位依存性Caチャネルの分類がどのように変わったか?またそれら分類されたCaチャネルのサブタイプのうちいったいどれが伝達物質放出に重要な役割を果たしているかについて,最近の知見をまとめてみた。
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