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特集 新組織学シリーズⅤ:脂肪
Ⅳ.脂肪組織の機能変容
脂肪組織とグルココルチコイド—脂肪細胞グルココルチコイド受容体とHealthy Adipose Expansion
Role of glucocorticoid in adipose tissue:adipocyte glucocorticoid receptor and healthy adipose expansion
大月 道夫
1
Otsuki Michio
1
1東京女子医科大学内分泌内科学分野
キーワード:
グルココルチコイド
,
Cushing症候群
,
Healthy Adipose Expansion
,
脂肪細胞特異的GR欠損マウス
Keyword:
グルココルチコイド
,
Cushing症候群
,
Healthy Adipose Expansion
,
脂肪細胞特異的GR欠損マウス
pp.594-597
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201983
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ステロイドホルモンであるグルココルチコイドは,核内受容体スーパーファミリーに属するグルココルチコイド受容体(glucocorticoid receptor;GR)に結合し,遺伝子発現を制御することによって,その作用を発揮する。慢性的グルココルチコイド過剰状態であるCushing症候群は,肥満,糖脂質代謝異常,脂肪肝などを惹起する。脂肪細胞はこれらの代謝異常に関与すると考えられるが,Cushing症候群における脂肪細胞GRの病態学的意義は不明であった。本稿では,筆者らが作出した脂肪細胞特異的GR欠損マウス(AGRKOマウス)をコルチコステロン投与によるCushing症候群モデルとして解析を行った結果を中心に,脂肪細胞GRの病態学的意義を紹介したい。
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