増大特集 学術研究支援の最先端
Ⅱ.先端モデル動物支援プラットフォーム(AdAMS)
ⅱ.病理形態解析支援
てんかん,神経変性症および慢性腎臓病モデル動物としてのTxn1遺伝子変異ラットの樹立
大守(川﨑) 伊織
1
,
大内田 守
2
,
真下 知士
3
,
豊國 伸哉
4
Ohmori Kawasaki Iori
1
,
Ouchida Mamoru
2
,
Mashimo Tomoji
3
,
Toyokuni Shinya
4
1岡山大学学術研究院教育学域
2岡山大学学術研究院医歯薬学研究院
3東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野
4名古屋大学大学院医学系研究科生体反応病理学
キーワード:
Txn1
,
てんかん
,
神経変性症
,
慢性腎臓病
,
ミトコンドリア
Keyword:
Txn1
,
てんかん
,
神経変性症
,
慢性腎臓病
,
ミトコンドリア
pp.454-455
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201925
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TXN遺伝子がコードするチオレドキシンは,酸化還元反応を触媒する酵素の一つで,生体を酸化ストレスから防御する役割を持つ。Txn1-F54L遺伝子変異を持つラットの網羅的表現型解析を行った。Txn1-F54L遺伝子変異ラットは,3週齢から中脳に限局した神経細胞の脱落が始まり,5週齢で全般焦点合併てんかんを発症する。この中脳変性は7週齢以降修復され,10週齢以降は慢性腎臓病を発症する。脳・腎病変ではミトコンドリアの形態異常が認められた。
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